運命の女

元々、エイドリアン・ラインは好きではない。普通なら観ようとは思わない。この監督のいかにも好きそうな不倫映画で、どうしてダイアン・レインは、アカデミー賞ノミネートをはじめ、あれだけ絶賛されたのか。それを確かめるために、DVD借りてきた。
エンド・クレジットで初めて、クロード・シャブロルの作品(1969年の未公開作)のリメイクだと知った。観る前に知っていれば、見方も変わったかもしれない。知らなかったので、どうせまた、エイドリアン・ラインのセンセーショナル狙いの映画だろうと、偏見に満ち満ちて鑑賞開始。

女性にはモテモテだろうオリヴィエ・マルティネスも、同性のオレの目には、女目当てのやさフランス人にしか見えない。いかにも女性が降参しそうなテクニックの数々。ある意味勉強になりました(笑)。でも、男の共感は得られないね。あんなすかした野郎、友達にもなりたくないです。

そんな女受けだけはいい男と、ちょっとアバンチュールを楽しみたい気迷い妻。彼らが不倫へ走る様は、これまた女性なら「私もこうなりたいわ~ん」願望を刺激する展開なんでしょう。男に感情移入できない以上、これは面白くありません。エイドリアン・ラインの映画だと思えば、なおさら嫌悪感が先に立つ。やっぱり思ったとおり、低俗な映画だ。

ところが、リチャード・ギアが発作的に、このフランスバカを殺してしまってからは、俄然見る目が変わった。前半はダイアン・レインが主役でも、後半はリチャード・ギアの独壇場だ。これ以上望むべくもないパーフェクトな旦那を裏切る女に共感するのは、女だけで十分。普通の男なら、「ギアよ、お前は悪くない」と、手放しで応援してしまうだろう。

穴だらけの隠ぺい工作が、なぜかうまく行きそうになり、このまま深い溝と癒えない傷を抱えたまま、この夫婦は生きていくのか、と思われた。警察の前に車を止め、かなわぬ夢に思いをはせて抱き合う二人。哀しくて切ないラストだった。すべては妻が悪いのに、愛する故に人生を棒にふる夫。かわいそう、かわいそすぎる。

ダイアン・レインを賞賛するなら、その何倍もリチャード・ギアを称えるべきだ。正直夫の苦悩と、煩悩妻の性欲を一緒にするな!世間の評価は間違ってる。オレはそう思う。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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