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千と千尋の神隠し

宮崎駿というのは、すごいおじさんだ。作品ごとに、それまでにない世界をまるごと一つ構築する驚異的な想像力と、その舞台を隅々まで使って展開する物語の面白さ。他の凡百のアニメとは一線を画する、日本映画界を代表する才能の持ち主である。
もともとアニメを一段低いものと見てしまいがちな自分だけに、観る前の期待度が低いというのもある。「もののけ姫」も、観たあとの衝撃は大きかったが、あとあと考えると、そうでもない感じがする。でもこの作品は違う。間違いなく傑作なのである。

甘えん坊な主人公千尋が、自分のアイデンティティである両親と名前を一度に奪われ、嫌でも働かざるを得ない状況に放り込まれる冒頭。ここから見事に観客の共感がスタートする。そして、見せつけられる異世界の饗宴。先入観を覆す、変てこな容姿の神々。孤独ゆえに、千を助けてくれる者たちの温かさが心に沁みる。そして、元の世界に戻るためにがんばる千に、観客は心を高ぶらせるのだ。

各所、各キャラに散りばめられたメタファーに思いをめぐらすのもよし。どこか懐かしい感じのする世界に安堵するもよし。いろんな観方が出来る映画である。自分は、最後の最後まで手を抜かずに、異世界を構築する作り手の姿勢に驚嘆した。ラスト、その世界から抜け出せる喜びと同時に、寂しさを感じた。ここまで観客に思わせるのは至難の業だ。宮崎はじめスタジオジブリの人々は、すごい仕事をやってのけた。ただただ賞賛。

でかい赤ん坊が小さくなったムーミンみたいな動物が、まっくろくろすけの群れの中でエンガチョするシーンも受ける。このチビムーミン、その後いたるところで、隠れて活躍する。これが笑えるんだなぁ。こういう笑いの取り方、計算づくでやるところが宮崎のすごさだ。

海外ではカオナシの意味するところが理解されないそうだ。自分の意見を持たず、人に流されて生きていくカオナシ。自分もそんなところがあるから、どうも他人事に思えない。あれは他山の石。ああならんように生きなければね。

豪華な声優陣も、エンドロールで知らされてびっくり。蜘蛛みたいなオヤジが菅原文太だったとは。文太のエンガチョ!なかなか聞けないよなー。

邦画最大のヒットがアニメであることに寂しさを感じるが、この映画なら仕方ない。難しく考えても面白い、考えなくても面白い。そんな不思議な魅力に溢れた、まさに日本人向けの映画なのだから。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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