スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フォーン・ブース

ジョエル・シューマカーは、個人的に好きで、信頼おける娯楽作家の一人だ。予告編のできもいい。評判も悪くない。これで期待するなという方が無理だ。レイトショーでさっき観てきた。
短い上映時間だったが、中身はものすごく濃い。少しもだれるシーンがなかった。よくできた脚本、熟練の演出、見事な編集、どこを切っても一級品の出来だ。特にシューマカー監督の腕前は素晴らしい。タイムズスクエアの一角を舞台に、近くから遠くから、上から横から斜めから、縦横無尽のアングルでコリン・ファレルの窮地を切り取りまくる。一触即発の状態を、観客がまるで自分のことのようにリアルに感じられるよう、細心の注意と大胆な発想で描いている。彼の映画はいつも斬新で、そして面白い。この映画でまた株を上げた。もっと評価されていい職人監督だと思う。

その演出にしっかり応えるのがコリン・ファレル。一見濃すぎて好きになれない感じがするのだが、彼の演技を見ればその印象はガラっと変わる。いい表情するんだなあ。突然標的にされた恐怖演技には、思わず感情移入してしまった。男なんて多かれ少なかれみんなファレルみたいなもんだもの。嘘をつきまくって、偉そうにふるまって、それが成功した自分の姿だと思い込んで生きてきたのが、ほんの数十分で引っくり返される。その転落の人生が他人事に思えないほど真に迫っていた。後半、涙ながらに自省する彼の弁は、感動すら覚えた。結果的に彼は、狙撃犯のおかげで人間らしさを取り戻したんだね。犯人の言うとおり感謝しなきゃいかんかも。

その狙撃犯、最後に姿を現すのだが、それがなんとキーファー・サザーランド。最近あんまり活躍してるようには見えないが、その彼をこの映画のキーパーソンに据えたシューマカー監督の義理固さに、私は泣いたよ。「フラットライナーズ」以来の超重要な役じゃなかろうか。彼の声だけの脅迫演技は、アカデミー賞ものだと思う。この映画の陰の主役だ。

本国で起こった連続銃撃事件のために公開が先延ばしになっていたが、待たされた甲斐があったというもの。よくできた、いい映画を観た。大満足で劇場を出た。

そのとおりと思ったら、ポチッ!

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://creview.blog67.fc2.com/tb.php/148-ee6a827c

«  | HOME |  »

タイトル一覧/記事検索


最新記事


記事ランキング

アクセス解析


最新トラックバック


最新コメント


カテゴリ


プロフィール

Tao

Author:Tao
性別:♂
子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


リンク



【BDもDVDもBOXで!】


【あの映画をお手元に!】





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。