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イグジステンズ

クローネンバーグはお気に入りの監督の一人だが、最近の作品はあまり観ていない。「クラッシュ」にかなりな痛手を受けたので、一抹の不安は拭えない。グロテスクな描写で汚名返上なるだろうか?
確かに冒頭からグロ全開で、ゲーム世界に入ればさらにヒートアップだ。こういうのが単純に好きな人にはたまらんだろう。セックスのメタフィクション的な描き方も、結構ストレートだし。そのためにジェニファー・ジェイソン・リーをキャスティングしたように思える。

ゲーム世界から抜けたと思ったら、実は抜けていなくて、冒頭から観客は騙されていたことが、クライマックスでわかる。さらにラストでは、何が現実かさえ判断不能に。これが脚本も書いたクローネンバーグの狙いなんだろう。テクノロジーに対する批判精神も健在だ。

でも何か物足りないのだ。それは、これが一種の仕掛け映画だからだ。彼が作った映画じゃないなら評価できるだろう。でもクローネンバーグの映画に仕掛けを求めるファンが、果たしているんだろうか?そういう映画とわかった時点で、映画のランクが下がってしまった気がする。

さらにもう一点。ファンの勝手な希望として、彼の映画には悲劇の主人公が求められる。初めは我々と変わらない人間が、転落の人生を歩んでいく。そこに悲哀と共感が生まれるのだ。「デッドゾーン」しかり、「ビデオドローム」しかり、「ザ・フライ」しかりだ。「イグジステンズ」はこの路線から外れてないか?クローネンバーグの名作がどれもこの流れなので、ファンとしてはそんな期待をしてしまう。

とはいえ、いつも独創的な世界を見せてくれるクローネンバーグ。「クラッシュ」よりはずっとマシだった。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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