トータル・フィアーズ

ジャック・ライアンシリーズは全作観ているが、毎回見所が違う。1作目は潜水艦もの、2作目はテロリストもの、3作目でやっと政治スリラーになった。本作はついに、2大国の全面核戦争の恐怖だ。
3代目ライアンのアフレック、ずいぶんと若返ったけど、ストーリー的に若造でないといかんので、ハリソン・フォードには無理。でもアフレックって、そこまで知的に見えないのが難点。いくら正しいこと言っても通じないのは、彼がやってるからでは?

原作が悪いのか、脚本が悪いのか、はたまたジェイムズ・クロムウェルがうさんくさいのか、アメリカ大統領もっとしっかりしろよ感は否めない。まだロシア大統領や、側近の国務長官の方が共感できる。もちろん、自国が原爆にやられたら冷静な判断なんかできんという反論はあろう。でもこれだって、戦争大好きトム・クランシーが原作だからね。こんなもんよね。

被爆国の人間からすれば、最もショッキングであるべき爆発のシーンとその後の描写が、迫力不足、深刻さ不足で、どうにものめりこめない。いくらでも面白くなりそうなのに、好きになれない点が多すぎる、そんな映画だ。

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『トータル・フィアーズ』(2002)

アメリカとロシアの全面核戦争を回避すべく奔走するジャック・ライアンを描いたアクション映画で、『レッド・オクトーバーを追え!』、『パトリオット・ゲーム』、『今そこにある危機』に続く、トム・クランシーのベストセラー小説を映画化したシリーズ4作目。 原作『...

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