DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?

AKB48のファンではないけれど、あれだけテレビやCMの露出が多いと、いつのまにか主要メンバーの顔や名前ぐらい頭に入ってくる。劇中テロップ入りで紹介された14名のうち、ちゃんと知っていたのは5人で、何となく知っていたのは4人だった。初めて見たのは5人。この割合が多いのか少ないのかは、ちょっとわからない。自分と同世代の人間だったら、こんなもんじゃなかろうか。
映画は14名へのインタビューの合間合間に、彼女たちの練習風景やイベントの様子を挟み込んで進行していく。アイドルを扱ってはいるけど、1曲通してライブを見せるような場面はない。10代から20代にかけての少女たちが、AKBという特殊な環境で過ごす青春の日々について、何を考えているのかを切り取るのがメインなのだ。
初めから注目していたのは、大島優子だ。石原さとみ主演の連ドラ「小田霧響子の嘘」に彼女が出ていたのを見て、「AKBにはすごいのがいるな」と思った。オーバーアクトな演技が劇中見事にハマっていて、一目置かざるを得なかった。AKBでひとり生き残るとすれば、間違いなく彼女だと確信する。
本作を見て、彼女のすごさの理由がわかった。本当にアグレッシブなのね。「何でもやってみたい」「アートなら裸になってもいい」と言い切る彼女の目線は、すでに将来に向かっているのだ。「32歳ぐらいの自分の女優姿が楽しみ」とまではっきり口にするのは彼女ぐらい。もうそろそろ卒業も近いはずだが、彼女ならその後もパワフルに走り続けるだろう。
見方が変わったメンバーの筆頭は、高橋みなみだ。彼女、創設時からのメンバーであり、AKB全体のリーダー的存在なんだね。みんな口々に絶賛していた。まさかAKBの映画で、リーダー論を教えられるとは。
彼女の発言は、時にかなりキツい。「誰かがやると思うな」とか「返事しろよ」とか「自分で決めた道だ」とか、ただの女子会なら出てこないセリフばかりだ。まさに体育会系。嫌われることを恐れていたら、こんなことは絶対に言えない。
でも一方で、メンバーへの心遣いもきめ細かい。愛情があるから叱責もできるんだね。他人に言うからには自分が一番ちゃんとしてなければ、という責任感も大きい。だから自分が体調悪い時には、周りが助けてくれるのよ。20歳でもしっかりしてるのね。この娘、本当にえらいわ。
初めて認識した中では、柏木由紀が印象的だった。故郷の鹿児島に帰ると、偶然友人と再会して、そのままお好み焼き屋へ。そこで見せる素顔は、アイドルじゃなくて普通の19歳の女の子だ。
「アイドルを演じるのが、最近は自然体になってきた」と語る彼女。周りのメンバーにいろいろ暴露され、開き直ってからだいぶ楽になったらしい。彼女の場合、AKB後までは想像していないものの、「自分なしでAKBは成り立たないぐらいになりたい」と発言するなど、上昇志向は強いようだ。一見おっとり顔なんだけど、桜島なみに熱いものを持ってる。さすが鹿児島の女だわ。
「どうせファンしか楽しめない映画だろう」と高をくくっていたが、意外にも真面目な作りで、2時間興味深く観てしまった。若い女の子が前向きに歩む姿を見て、イヤな気持ちになるはずがない。商魂たくましい秋元康の顔がちらつかないわけではないが、彼女たちには何の罪もない。
先行き不透明で、夢を持って生きるのが困難な時代だ。希望よりも不安の方が大きい今の日本で、こんなに頑張ってる若い女性たちがいる。悩んだり苦しんだりして、時に涙を流しながらも、自分の夢に向かって明るく疾走する彼女たちを見て、勇気づけられる人は多いんじゃないのかな。
この映画は、AKBに興味がない人こそ観るべきだ。ファンの人たちは、すでに彼女たちの素晴らしさを知ってるはずだから。
そのとおりと思ったら、ポチッ!
映画は14名へのインタビューの合間合間に、彼女たちの練習風景やイベントの様子を挟み込んで進行していく。アイドルを扱ってはいるけど、1曲通してライブを見せるような場面はない。10代から20代にかけての少女たちが、AKBという特殊な環境で過ごす青春の日々について、何を考えているのかを切り取るのがメインなのだ。
初めから注目していたのは、大島優子だ。石原さとみ主演の連ドラ「小田霧響子の嘘」に彼女が出ていたのを見て、「AKBにはすごいのがいるな」と思った。オーバーアクトな演技が劇中見事にハマっていて、一目置かざるを得なかった。AKBでひとり生き残るとすれば、間違いなく彼女だと確信する。
本作を見て、彼女のすごさの理由がわかった。本当にアグレッシブなのね。「何でもやってみたい」「アートなら裸になってもいい」と言い切る彼女の目線は、すでに将来に向かっているのだ。「32歳ぐらいの自分の女優姿が楽しみ」とまではっきり口にするのは彼女ぐらい。もうそろそろ卒業も近いはずだが、彼女ならその後もパワフルに走り続けるだろう。
見方が変わったメンバーの筆頭は、高橋みなみだ。彼女、創設時からのメンバーであり、AKB全体のリーダー的存在なんだね。みんな口々に絶賛していた。まさかAKBの映画で、リーダー論を教えられるとは。
彼女の発言は、時にかなりキツい。「誰かがやると思うな」とか「返事しろよ」とか「自分で決めた道だ」とか、ただの女子会なら出てこないセリフばかりだ。まさに体育会系。嫌われることを恐れていたら、こんなことは絶対に言えない。
でも一方で、メンバーへの心遣いもきめ細かい。愛情があるから叱責もできるんだね。他人に言うからには自分が一番ちゃんとしてなければ、という責任感も大きい。だから自分が体調悪い時には、周りが助けてくれるのよ。20歳でもしっかりしてるのね。この娘、本当にえらいわ。
初めて認識した中では、柏木由紀が印象的だった。故郷の鹿児島に帰ると、偶然友人と再会して、そのままお好み焼き屋へ。そこで見せる素顔は、アイドルじゃなくて普通の19歳の女の子だ。
「アイドルを演じるのが、最近は自然体になってきた」と語る彼女。周りのメンバーにいろいろ暴露され、開き直ってからだいぶ楽になったらしい。彼女の場合、AKB後までは想像していないものの、「自分なしでAKBは成り立たないぐらいになりたい」と発言するなど、上昇志向は強いようだ。一見おっとり顔なんだけど、桜島なみに熱いものを持ってる。さすが鹿児島の女だわ。
「どうせファンしか楽しめない映画だろう」と高をくくっていたが、意外にも真面目な作りで、2時間興味深く観てしまった。若い女の子が前向きに歩む姿を見て、イヤな気持ちになるはずがない。商魂たくましい秋元康の顔がちらつかないわけではないが、彼女たちには何の罪もない。
先行き不透明で、夢を持って生きるのが困難な時代だ。希望よりも不安の方が大きい今の日本で、こんなに頑張ってる若い女性たちがいる。悩んだり苦しんだりして、時に涙を流しながらも、自分の夢に向かって明るく疾走する彼女たちを見て、勇気づけられる人は多いんじゃないのかな。
この映画は、AKBに興味がない人こそ観るべきだ。ファンの人たちは、すでに彼女たちの素晴らしさを知ってるはずだから。
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■映画『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued ~』
今、飛ぶ鳥を落とす勢いのアイドル・グループAKB48に属する少女たちを追った、なんとも長い題名のドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』。
恥ずかしながら、顔と名前が一致するメンバーが5人...
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