1911

ジャッキーの記念すべき100本目の映画ならば、公開初日に駆けつけないわけにはいかない。イオンシネマのレイトで鑑賞。
ちょうど100年前に起こった辛亥革命を描いた本作。孫文の名前も知ってはいるけど、20年以上前に世界史で学んだっきりだから、どんな革命かなんて覚えてるわけがない。ほぼ前知識なしの状態で観た。

歴史で勉強するくらいの事件だから、登場人物もかなり多い。字幕で名前が出てきても、誰が誰やら判別不能。でもメインのキャラは限られてるので、話を追うのに困るようなことはなかった。

だけど、ジャッキーが主役という感じではなかったね。主役はやっぱり孫文だわ。ジャッキー扮する黄興は、革命の実行隊長みたいな人。日本では知名度低いけど、本国では有名なのかな。表舞台は孫文に任せて自分は陰で奔走する、なかなかの人格者だった。

2000年続いた君主制の打倒を目指し、幾多の苦難を乗り越えてそれを成し遂げる。これはドラマティックだ。孫文を主人公にした映画が、何本も作られるのも理解できる。自分の100本目の作品にこれを選び、自ら総監督を務めたジャッキーの意気込みが伝わってくるというものだ。

・・・うーん、あんまり面白くなかったなあ。ジャッキーには悪いけど、こういうのは国内だけで上映したらいいんじゃないか?

「中国万歳!」を連呼するような雰囲気に辟易しちゃったのよね、正直なところ。「今の中国の繁栄があるのは、この革命があったからだ!」っていう自慢にしか聞こえんのよ。声高らかに流れるエンディングの歌も、聴いてるのが苦痛で、途中で席を立ってしまったもの。

このものすごい自画自賛は中華思想が根っこにあるし、それは他国からすれば気持ちいいものではない。今や経済的にも政治的にも軍事的にも大国となった中国だが、振舞いの面では未だに三流国という事実があり、どうしても本作の「素晴らしい中国!」的流れには同調しかねるのだ。

公式サイトを見ると、この革命って日本が結構重要なカギを握ってたみたいだ。孫文と黄興が出会ったのも亡命先の日本だし、中国同盟会の結成も日本で行われたとのこと。彼らが手本にしたのは明治維新だそう。

さらに辛亥革命のあと袁世凱は革命派を弾圧して、戦いに負けた二人はまた日本に亡命したらしい。ここまで日本が絡んでるというのに、映画ではまったく触れられていない。これは明らかにおかしいでしょ。「日本のおかげで革命が成功した」なんて、口が裂けても言いたくないチャイニーズの本音が見えてくる。香港生まれで親日家のジャッキーが積極的にそれを意図したとは思えないが、彼が国内での評価を優先し、あえてそこに目をつぶったとしても不思議ではない。

だからこの映画に共感できなかったのは、日本人として当然のことなのかもしれない。ジャッキー映画に後ろ足で砂かけるようなマネはしたくないのに、こういう感想しか持てないことがつくづく残念だ。でも仕方ないよね。

ジャッキーも今年で57歳。こういう人間ドラマを作りたい気持ちもわかる。その上であえて言うけど、ジャッキーにはやっぱり楽しくてハラハラする映画に出てほしいな。勝手なファンで申し訳ないが、本作みたいな政治的な話ならもういいです。

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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