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スマグラー おまえの未来を運べ

三銃士」のあと、昼食をはさんでイオンシネマで鑑賞。
三銃士」が全編にわたって半睡状態で、その上ご飯まで食べてしまい、また寝てしまわないか心配だった。でもそれは杞憂に終わった。

冒頭からテンポよく話が進み、あっという間に妻夫木演じる砧は300万円の借金を背負わされ、サラ金に手を出す羽目に。そして悪徳ゴスロリ金融の山岡の手引きで、スマグラーの仲間入り。このスピード感、さすが石井監督だ。平気な顔してテレビ演出をスクリーンに持ち込む羽住英一郎あたりは、彼の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいい。

砧の転落人生の一方で、異彩を放つ殺し屋・背骨のストーリーも進んでいく。BB洋八組長とその部下を、ヌンチャクひとつで片付けていく登場シーンは圧巻だ。ハイスピードカメラを使った超スロー映像は、汗だの血だのよだれだのが飛びまくるんだけど、それがなぜか芸術的なんだな。背骨の筋肉美もすごいし。背骨ってかなりの難役だと思うのだが、安藤政信、完璧に演じきっていました。最近は大陸の映画に多く出てたみたいね。邦画は4年ぶりらしいが、見事な凱旋を果たしたようだ。

砧の初仕事は、この背骨が殺した組長らの死体運び。スマグラーのリーダーは永瀬正敏扮するジョーで、仲間はジジイ。このジジイを演じるのが我修院達也だ。よくまあこんなちっこいおっさんに、水を得た魚のごとくなりきれるもんだ。そば屋の場面なんか、あまりの情けなさに拍手したくなったもの。石井監督の期待に、今回も見事に応えていました。

我修院以上の怪演を見せる俳優が、本作にはひとりいる。組長の仇討ちに目の色を変える組員、河島を演じた高嶋政宏だ。全編オーバーアクトの連続で、常にハイテンションな本作の中でさえ浮いた感じがするほど。「これってやりすぎなんじゃないの?」と苦笑気味で観ていたが、それはまだ甘かったことを後半に思い知らされた。

搬送中の背骨に逃げられた責任を取って、砧は自ら背骨になりすまし、組へと届けられる。その砧を河島が拷問するのだが、ここでヤツのサディストぶりがフルに発揮されるのだ。拷問そのものを楽しむ河島を演じるにあたって、高嶋も演技のたがを外してしまったようだ。後半のあの格好、すげーよな。彼自身の発案だというから恐れ入る。弟の政伸も、「探偵はBARにいる」でキレた殺し屋を演じていたが、兄弟そろって今年はターニングポイントな年なのかも。

最後は、ジョーVS背骨の一騎打ち。それまで散々石井節を見てきたので、マシンガンの弾を縦横無尽によける「マトリックス」か「エクソシスト」のような背骨を見せられても驚かない。弾切れで絶体絶命となったジョーを、背骨の必殺ヌンチャクが襲う。なむさん!と思った瞬間、右腕を犠牲にして難を逃れるジョー。満島ひかりに後ろから撃たれて倒れる背骨。主人公がいない珍しいクライマックスだったが、永瀬正敏の渋さが映画の緊張感を高めていました。これはこれでなかなかいいんじゃない?

ラストは、拷問で髪の毛真っ白、顔は傷だらけの妻夫木が締めたけど、彼以外の役者の存在感が大きくて、主役という感じがしない。違う人物の違う視点で撮れば、また違うストーリーが生まれそうだ。他の映画ではお目にかかれない異色のキャストが見られるのが、石井映画の特長だろう。2時間、たっぷりと堪能させてもらいました。

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■映画『スマグラー おまえの未来を運べ』

クセモノ監督・石井克人のもと、クセモノ俳優たちが楽しげに怪演を繰り広げるバイオレンス・エンターテインメント・ムービー『スマグラー おまえの未来を運べ』。 いやー、皆さん、ちょっとやり過ぎじゃないの?と思うくらい、入れ墨だのボサボサ眉毛だのの入魂のメイ?...

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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