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火天の城

今はなき安土城築城の過程をドラマティックに描いた戦国時代劇。DVD借りてきた。
日本史に詳しい方ではないため、どの辺まで史実に基づいているのかはわからない。でも、ある程度の時代考証はされているだろうから、メイン部分に嘘はないものと考えてレビューする。

山ひとつ使ってあんなでかい城を建てようなんて、いかにも信長が考えそうなことだ。しかもただ建てるだけでなく、五重の天守を作れだの、四重まで吹き抜けにしろだの、まあ無理難題を簡単に吹っかけるもんだ。仰せつかった岡部又右衛門も絶句するしかない。

この又右衛門、なかなか肝の据わった男で、信長のオーダーを「危ないから」と言って受け入れず、堅牢な天守の模型で指図争いに参加する。あの時代、信長に逆らうなんて打ち首覚悟じゃないとできないよね。

その後も、天下一の城には天下一の大柱が要ると言って、敵の武田勝頼の領地に単身乗り込んだりして。本当に切られる寸前まで行くんだけど、命と引き換えにしても木曽檜が欲しくて、ただただ平にお願い申し上げる又右衛門。あそこまで愚直だと、斬る気にもならんのだろうね。まあ結果、彼の熱意にほだされた杣人甚兵衛が、裏切り者として斬られちゃうんだけどね。

その他、大小さまざまなエピソードを紡ぎながら、城は完成に近づいていく。最後の山場は、その大柱を四寸短くするという作業だ。もう組み立てられちゃってるものを、どうやって切るのか。窮地に集まったのは、又右衛門を慕う岡部一門の大工のその家族だ。全員の力を合わせて柱を持ち上げる様子に、観ているこっちも思わず力が入った。

そうやって出来上がった安土城。天守閣からの眺めはさぞ絶景だったことだろう。荒くれ者のイメージが強い信長だが、最後に自分を戒める言葉を口にしたので、爽やかな気持ちでラストを迎えることができた。

又右衛門を演じた西田敏行は、足場の悪い森林を歩いたり、高いはしごを上ったりと、アクティブに動く棟梁を熱演していた。最近、彼を観る機会が多い気がする。去年の暮れの「ヤマト」以降、「星守る犬」、「探偵はBARにいる」、昨日観た「はやぶさ」と出まくりだ。これから公開の「ステキな金縛り」もあるし。すごいワーカホリックぶりだ。

これは「釣りバカ」が終わったから、他の作品が増えたというだけではないだろう。以前心筋梗塞で倒れたせいで、残りの時間を意識しているのが一番の理由に思える。彼ほど笑いも取れれば、泣きも任せられるオールマイティな俳優はいない。「誰からも愛される」という形容詞がぴったりだ。これからも無理せずたくさんの映画に出てほしい。

その他の役者も、はまり役が多かった。信長役の椎名桔平、田鶴役の大竹しのぶ、うね役の水野美紀がベスト3というところか。それぞれ見せ場があって、それを期待以上にこなしていたので。ベスト10まで挙げるなら、寺島進、山本太郎、笹野高史、夏八木勲、緒形直人、熊谷真実、渡辺いっけいが、完璧な役作りだった。

一方、石田卓也と福田沙紀の若いもん同士は、悪くはないんだけど、あの時代にはない感じがして残念。二人とも顔が現代的すぎるのよ。

あと、次長課長の河本が秀吉ってのはどうなんかね。出番が少ないのであまり影響はなかったけど、西田敏行とのツーショットでは見劣りしまくりだった。「おんな太閤記」という実績がある西田の方が、完全に秀吉でしょう。

あれだけ苦労して完成した安土城が、数年で焼け落ちてしまったとはなんとも惜しい。復元案はあるらしいが、専門家の間でも意見が分かれていたり、建てるにしても法律上の問題があったりして、その姿をもう一度観ることは現実困難みたい。信長みたいな人が今いたなら、一発で話は進むのにね。ここはひとつ、織田信成にリーダーシップを取ってもらうってのはどう?

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子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


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