エグザム

1億の年収が死ぬまで保障されるという会社の試験会場に集まった、選ばれし8名の男女。こういうシチュエーション・サスペンスには興味を惹かれる。レンタルDVDで鑑賞した。
この類の作品は、若くて才能あるクリエイターが、脚本を練りに練って作ったものが多い。ステュアート・ヘイゼルダインなんて名前聞いたことがなかったが、本作が監督デビュー作。すいぶんと気合を入れて作ったに違いない。

「試験監督や警備員に話しかけちゃダメ」「自分の用紙を損なっちゃダメ」「部屋から出ちゃダメ」という条件のもと、全員に配られた白紙の問題用紙の謎を解くというストーリー。設定からして凝ってるね。このジャンルに付きもののSF的要素は、世界中で流行した死に至る病というものぐらいで、あとは受験者同士の心理劇を楽しめるようになっている。

条件にハマって退場となったり、裏切りがあったり、実は会社側の人間が紛れ込んでいたりと、観客を飽きさせない工夫がふんだんに盛り込まれている。受験者はどんどん減っていき、最後はろくでなしが勝者に。でもそれで話が終わるはずもなく・・・。

質問の答ではなく、質問そのものを探すというアイディアはすごい。こんなの誰も思いつかないわ。そしてそれを見つけるために、思いつく限りの可能性を徹底的に試していくのもすごい。今の観客の目は肥えてるから、中途半端な展開だったらすぐに突込みが入るからね。この部分を書くのは、相当時間がかかったんじゃないだろうか。

謎だった質問が、最後に残った受験者によって解き明かされる。これがまた意外なんだけど、それなりに納得感があるものでもあった。だけど、すぐにまた疑問が。試験監督の説明の際に、「ありません」とか、「問題書いてないんすけど」とか、「途中でお腹痛くなったらトイレに行ってもいいですか」とかいうやつがいたら、どうしたのかな? 即合格? んなわけないわな。その場合の対応も考えていたはずだろうけどね。こちとら頭悪いんで、想像できないけども。

年棒1億なんて条件も、劇中では出てこなかったな。その代わり、いい年した受験者たちに「今後80年の人生が決まる」と試験監督が言ってた。おいおい、そんなに長く生きられんだろう。それともずいぶんと寿命が延びた近未来の話なの?なんて思ってたら、ちゃんとここにも伏線が張ってあったとは。

期待を大きく超える出来とまでは言わないけど、期待通りの作品だった。こういう論理的な話の組み立てができる人って、たぶん理系よね。文系のオレから、尊敬のまなざしを贈ります。

そのとおりと思ったら、ポチッ!

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://creview.blog67.fc2.com/tb.php/1002-efaa253f

«  | HOME |  »

タイトル一覧/記事検索


最新記事


記事ランキング

アクセス解析


最新トラックバック


最新コメント


カテゴリ


プロフィール

Tao

Author:Tao
性別:♂
子供の頃から映画が大好き!いっぱい観てきたつもりですが、まだまだ勉強不足です。毎日映画だけ観て暮らすのが夢。


リンク



【BDもDVDもBOXで!】


【あの映画をお手元に!】