はやぶさ HAYABUSA

昨年、日本に明るいニュースをもたらしてくれた「はやぶさ」。それがもう映画になっちゃった。イオンシネマのレイトで観てきた。
正直言えば、それほど「はやぶさ」に興味があったわけではない。確かに偉業を成し遂げたのかもしれないが、そのすごさがイマイチよく理解できてないのだ。それなのに、そのすごさに感動したフリしてもね。

だから映画になったと言われても、観に行こうかどうか迷った。140分と長いのもネックだ。あの「アポロ13」も同じぐらいの時間だけど、あっちは生身の人間が帰還できるかのサスペンスだった。こっちは人工衛星みたいなもんでしょ? 2時間オーバーはきついんでない?

だが映画界はまさに「はやぶさ」ブーム。本作を皮切りに、来春までに3本が公開されるらしい。同じテーマでそんなに競作しなくてもと思うが、波が来ているなら乗っておいた方がいい。「ツレうつ」とどっちにしようか迷ったが、とりあえずこっちを観ることにした。

観終わって思ったのは、この映画が最初に公開されて正解ではないかということ。オレみたいなド素人でも理解できるように、時系列で順序を追って話が進むし、専門用語が出ても困らないよう配慮もされている。もう少し短くしようとすれば余裕でできると思うが、本作はテンポを重視するより、「はやぶさ」の偉業を丁寧に見せる方を優先したようだ。そしてそれは決して間違っていない。

「はやぶさ」を擬人化して、竹内結子に気持ちをしゃべらせる辺りは子供向けっぽいし、「はやぶさ」の動きをネットで見て、一喜一憂する庶民たちもわざとらしい。でも首をかしげるのはそれくらいなもので、あとは特に文句はない。「はやぶさ」に宇宙への想いを託して、それぞれの持ち場で奮闘する人々の姿は、観ていて清々しい。同じ日本人として誇りに思う。悪人がひとりも出てこない映画もいいもんだね。

次々と起こるハプニングに対して、必死で解決策を考えるJAXAの皆さん、本当にご苦労様でした。やっぱり頭いいんだなあ。完全文系のオレにはまったく縁のない世界なので、単純に尊敬します。

宇宙の塵を収めたカプセルを飛ばして、自らは大気圏を燃えながら落ちていく「はやぶさ」。ソーラーパネルが燃え落ち、外壁がはがれ、見る見るうちにボロボロになっていく様子は、なぜか心打たれた。「はやぶさ」をすっかり人として見てしまっていた。さっきは子供っぽいと書いたが、それにすっかり巻き込まれている自分がいた。役目を終えて、命の最後の輝きをオーストラリアの夜空に散らす「はやぶさ」。彼にもご苦労さん、だね。

主役の水沢を演じた竹内結子は、「チーム・バチスタ」シリーズにさらに輪をかけた感じの役作りで、その動きはかなり不審。でも宇宙への想いは誰よりも強く、彼女のおかげで話にスムースに入り込むことができた。寝食を忘れて仕事したり論文書いたりしてる姿を見ると、人って好きなことしてると時間を忘れるんだなって、改めて思った。

その他のキャストは、大体が実在の人物をモデルにしているらしい。俳優それぞれが自分の持ち味を活かした演技をしていて、見事なキャスティングだった。いつものイメージと違うのは佐野史郎ぐらいかな。あんなに穏やかで優しい彼を、あまり観た記憶がないからね。

月以外の天体から何かを持ち帰ってくることが、こんなに大変なことだなんて思いもしなかった。地球を旅立ってから帰ってくるまでの壮大な計算や、緻密なモノ作りを考えると、本当に気が遠くなる。それでも成功するかどうかは賭けみたいなもんなんだからね。終りの見えない仕事に熱い情熱を傾けてきた彼らに、素直に敬意を表したい。3年後の「はやぶさ2号」の成功を、心からお祈りします。

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